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大名2丁目に福岡営業所開設 東京のファミトラ


週刊経済2023年7月11日発行号

行政との連携視野に

家族信託サービス「ファミトラ」を展開する㈱ファミトラ(東京都港区、三橋克二社長)は6月1日、大名2丁目の大名小学校跡地のFGNに福岡営業所を開設した。横浜に次ぐ3拠点目。
福岡市が超高齢社会に即した新たなシステム構築を目的に開始した「福岡100」との親和性や、スタートアップ企業が支援を受けやすいことが進出の決め手。地域に根ざしたサービスを展開していきたいとし、顔が見える相談窓口の開設に踏み切った。
同社は家族信託の組成サポートやコンサル事業を展開しており、ターゲットは75歳以上とその子供世代。認知症などにより判断能力がないと診断されると、銀行口座の凍結や不動産が売却できなくなるなどの事態が想定される。家族信託は、信頼できる親族に財産を委託し、判断能力が低下しても本人と家族の希望に沿って管理・運用を継続できる方法。同社は弁護士監修のアルゴリズムを自社開発し、家系図や財産などのヒアリングをデジタル化した。有料相談は税込5万5千円から。同社広報は「今後は行政などと連携し、家族信託を普及させたい」と話している。
同社は2019年11月設立。資本金は1億円。決算期は12月。従業員数は45人(業務委託を含む)。福岡営業所での従業員は2人で、増員を検討中。