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大分県九重町で約5000kWの地熱発電事業  九州電力    15年3月完成予定


 九州電力(瓜生道明社長)は、15年3月に大分県九重町(坂本和昭町長)で地熱発電事業を実施する。
 場所は同町菅原地区。町が所有する地熱井(蒸気井2本、還元井1本)を活用して発電事業に取り組むもの。九電はこれまで、地熱井の有効活用策を検討していた町と共同で、噴出試験や周辺温泉地への影響調査を行っていたが、長期にわたって発電が可能な地熱資源が確認できたことから、事業化に踏み切った。14年3月に着工、15年3月の運転開始を目指す。比較的温度の低い蒸気・熱水で発電が可能な空冷式バイナリー発電設備を活用、最大約5000キロワットの発電を目指す。発電所の建設、運営、地熱資源の管理は子会社・西日本環境エネルギー株式会社(福岡市中央区、松尾武社長)が行い、九電は技術支援する。事業開始を前に九電と西日本環境エネルギー、九重町は11月22日、大分県庁で広瀬勝貞知事の立ち合いで立地協定を交わした。