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大分県中津市、日田市に酪農関連3施設 一般社団法人グリーンコープ共同体


週刊経済2023年12月26日発行号

総事業費は約90億円

一般社団法人グリーンコープ共同体(福岡市博多区博多駅前1丁目、日高容子代表理事)は大分県中津市と日田市に、酪農場とびん牛乳製造工場、飼料製造施設を建設する。総事業費は約90億円。
酪農場の名称は「耶馬渓ファーム」で、場所は耶馬渓山移ⅠC西側。敷地面積は約8・3ヘクタールで、約1千頭の乳牛を飼育できる。グリーンコープ共同体、下郷農業協同組合(大分県中津市)、耶馬渓酪農組合(同)が共同出資して新設する㈱耶馬渓ファーム(大分県中津市、脇坂伸彦社長)が運営する。30~40人の雇用を予定しており、2024年12月の稼働を目指す。
びん牛乳製造工場の名称は「グリーンコープミルク」で、場所は中津市立山国中学校北西側。敷地面積は6967㎡。工場は2階建てで延べ床面積は3572㎡。1時間に900ミリリットルのびん牛乳を6千本製造できる機械を導入し、年間700万本の生産を見込む。新設する㈱グリーンコープミルク(大分県中津市、西村大輔社長)が運営する。22人の雇用を予定しており、24年12月の稼働を目指す。
飼料製造施設の名称は「TMRセンター」で、場所は日田IC南西側。敷地面積は1万5千㎡で、施設面積は1500㎡。TMR(Total Mixed Ration)は混合飼料の意味で、稲やトウモロコシ、牧草のほか大豆やコーンの混合飼料、とうふや焼酎などのかすを再利用した飼料を年間1万5千トンの生産を見込む。新設する合同会社グリーンコープTMRセンター(大分県日田市、西村大輔代表社員)が運営する。6人の採用を予定しており、24年7月の完成を目指す。日高代表理事は「消費者に安心安全な牛乳を飲んでもらうため、輸入飼料に頼らない生産体制を構築していきたい」と話している。
同法人は1988年設立。九州、中国、近畿地方、福島県で16のグリーンコープ生協で構成されている。