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大分でDX推進と障がい者雇用促進の実証事業 else if


週刊経済2023年1月11日発行(合併号)

NTT西日本大分支店など5社共同で

ソフトウェア開発の㈱else if(エルスイフ、福岡市博多区千代4丁目、髙森啓二社長)は12月14日、西日本電信電話㈱大分支店(以下NTT西日本大分支店、大分市長浜町、三苫博幸支店長)など5社で、DX推進と障がい者の雇用促進に向けた実証事業を開始した。
事業に参加するのはエルスイフとNTT西日本大分支店、大分日産自動車㈱(大分市広瀬町2丁目、橋本仁社長)、㈱大分放送(大分市今津留3丁目、猪俣知三社長)、障がい者就労支援継続A型事業所「カムラックおおいた」を運営するスターアイテムウェルフェア㈱(大分市西大道2丁目、藤井智宏社長)の5社。エルスイフとスターアイテムウェルフェアは協業体制を構築して障がい者のIT人材育成を進めており、ICTによる経営課題解決に取り組むNTT西日本大分支店と連携し、大分日産自動車と大分放送の業務効率化に向けた業務の切り出しと障がい者による業務のトライアルを実施する。
大分日産自動車と大分放送で保管中の紙媒体の契約書類などをカムラックおおいたの障がい者スタッフがスキャニングし、クラウド上へアップしてタグ付け。その後、2社がクラウド上での閲覧による業務効率化を検証する。役割は、エルスイフが業務の切り出しに関するコンサルティングや業務実施サポート、トライアルの結果検証、NTT西日本大分支店がプロジェクト全体の統括や県内企業への展開の検討、大分日産自動車と大分放送が業務の切り出しと発注者の立場としての品質や業務効率化の検証、スターアイテムウェルフェアがトライアルを実施するフィールドの提供と業務マネジメント、トライアルの結果検証を担当する。期間は2月まで。
同社は2015年8月設立。資本金は1千万円。創業時からIT案件の一部を障がい者就労支援事業の㈱カムラック(福岡市博多区)に業務委託する体制を採り、スキル指導をしながらIT分野の障がい者人材を育成。昨年5月、そのモデルケースを取り入れた事業所「カムラックおおいた」をスターアイテムウェルフェアが大分市に開設し、エルスイフの大分事務所が協業している。