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大信情報システムをM&Aで完全子会社に   ジェイエムネット   ソフト開発要員は2.5倍の126人に


 ソフトウェア開発、システムLSIの設計・開発、半導体製造装置の設計を手がける株式会社ジェイエムネット(福岡市博多区下川端町、植木一夫社長)は、九月一日付で、福岡、東京を拠点にソフトの受託開発を展開している大信情報システム株式会社(同博多区比恵町、佐藤克美社長)の株式を一〇〇%取得し完全子会社化する。
 同社は今後M&Aによる事業拡大を計画しており、今回はその第一弾。大信情報システムとは取引関係にあったが、業務内容の共通部分が多かったことから、発展性を見込み両社長が合意したもの。ソフト開発を中心とした大信情報システム側の技術者七十六人の獲得で、両社合計のソフト開発要員は計百二十六人と一挙に二・五倍になる。買収後の連結業績見込みは業績計画の策定を経て公表する。
 植木社長は「今回はもともと取引のあった企業との友好的な資本提携となった。今後ジェイエムネットグループの企業を増やせるよう展開を図りたい。また、IT事業の活発化を促すことで売上高も飛躍的に上げていく」と話している。
 同社は一九九五年三月創業、設立。資本金は二億一千三百七十万円。〇五年二月期売上高は前期比二八・九%増の十六億千八百八十七万円。従業員数は百五十七人。
 大信情報システムは一九八一年十一月設立。資本金は四千万円。従業員数は七十六人。本社のほか、東京都町田市原町田二丁目に東京支社を持つ。事業内容はソフトウェアの受託開発が専門。二〇〇四年十月期は売上高が五億八千八百万円、経常利益が千六百万円だった。

2005.08.09発行の速報誌『週刊経済』より