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多関節ロボットを組み込んだ分析装置を開発 太平環境科学センター


今後の応用展開に期待

水質、土壌などの分析、測定業務を手掛ける㈱太平環境科学センター(福岡市博多区金の隈2丁目、坂本雅俊社長)は、このほど自動化を進める分析機で大腸菌検査用の新装置を開発した。

開発したのは、大腸菌検査の中でもMPN法と呼ばれる検査項目を調べる装置で、製造は自動装置メーカー㈱テラシステム(熊本市、寺本力人社長)が受託。すでに3軸ロボットを使って水質の大腸菌検査(標準寒天培地法)は自動化していたが、6軸多関節ロボット2台を組み込むことで自動化の範囲を拡大し、処理能力を飛躍的に高めた。また関節が増え複雑な動きも可能なため、他の機能を組み込むなどのカスタマイズ性にも優れており、今後は幅広い分析業務への応用展開にも期待している。

坂本社長は「分析業界での多関節ロボットの導入は珍しい。さらに生産性を高め働き方改革にもつなげていきたい」と話している。

2018年3月13日発行