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売上高337億円で増収減益 リックス


鉄鋼、自動車業界向が堅調

福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス株式会社(松岡賢治社長)の2017年3月期連結決算は、売上高が前期比1%増の337億6300万円、経常利益が同6・9%減の17億8200万円の増収減益となった。

営業利益は同5・6%減の16億7600万円、当期純利益は同3・5%減の10億8700万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が同1・5%増の108億4100万円。設備の課題解決として製鉄所内の水処理設備向け自動ろ過器と仕切弁の受注を獲得したほか、水素設備の補修工事などが売上増に貢献した。自動車業界向けの売上高は、同4%増の83億6100万円。合理化、省力化に資する提案営業に努めたことで、自動車部品メーカー向け洗浄機に関する引き合いが強かったほか、自動車メーカー向け残渣(ざんさ)測定装置の販売などが貢献した。

電子・半導体業界向けの売上高は、同4%増の34億4100万円。半導体メーカー向け洗浄装置の売り上げが伸長したほか、半導体関連工場へのメンテナンスビジネスの提供を本格化するなど、新たな足がかりを築けた。ゴム・タイヤ業界向けの売上高は、同19・9%減の25億7500万円。タイヤ加硫機用バルブ及び関連機器の販売が伸び悩んだことから売上減となった。

また、環境業界向けでは水質関連で造水装置機器向け逆浸透膜の販売が売り上げを押し上げたものの、ジャバラや自社製回転継手の落ち込みを補うことができず、売上高は同3・9%減の15億6400万円となった。高機能材業界向けでは真空ポンプなどの販売が伸び悩んだことから、売上高は同8・3%減の11億2600万円となった。紙パルプ業界向けでは製紙会社向けヒートポンプユニットや原料ポンプの販売が伸び、売上高は同6・3%増の6億9900万円となった。

今期見込みは、売上高が前期比6%増の358億円、経常利益が同12・2%増の20億円。営業利益は同13・3%増の19億円、当期純利益は同12・2%増の12億2000万円を見込んでいる。

2017年6月6日発行