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売上高384億円の増収増益 リックス


収益とも2けた台の伸び

福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス㈱(松岡賢治社長)の2018年3月期連結決算は、売上高が前期比13・8%増の384億700万円、経常利益が同37・6%増の24億5300万円で、収益とも2けた台の伸びで増収増益となった。
営業利益は同36・5%増の22億8700万円、当期純利益は同55・1%増の16億8600万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が同8%増の117億600万円。高生産下での顧客ニーズの安定操業に対応して老朽更新や設備改善の案件が増加。高炉送風設備や厚板塗装設備向けの機器・装置などを受注したほか、原料コンベア設備関連の補修工事や輸送装置の点検整備などが売上増に貢献した。
自動車業界向けの売上高は、同21・4%増の101億4900万円と伸びた。自動車および自動車部品メーカー向け洗浄装置の引き合いが好調で、自動車部品メーカー向け制御監視装置やポンプの類の販売が大幅に伸びたほか、工作機械向けの自社製品の販売も売上増に寄与した。
電子・半導体業界向けの売上高は、同23%増の42億3100万円と伸長。業界の旺盛な新設・改修案件に対して修理再生ビジネスを中心に電気自動車部品メーカー向け制御監視装置や接合ツール・ポンプ類の販売が引き続き伸長したほか、シール類、自社継手の販売も売上増につながった。ゴム・タイヤ業界向けの売上高は、同11・1%増の28億6200万円。タイヤ加硫機用バルブ関連および断熱板の受注が好調を維持し、研掃装置も引き続き伸長した。
また、環境業界向けではリサイクル施設向けの設備を受注したほか、下水処理施設向けの継手商品、水処理関連商品の販売が堅調で、売上高は同9・9%増の17億1800万円だった。高機能材業界向けでは自社製品の湿式微粒化装置、排ガス洗浄設備を受注したほか、ポンプ・フィルターなど消耗品の販売が好調を維持し、売上高は同34・9%増の15億1900万円。紙パルプ業界向けでは製紙会社向けで排ガス処理設備やタンク配管工事を受注したほか、ポンプ類の販売が伸び、売上高は同4・8%増の7億3200万円となった。
今期見込みは、売上高が前期比3・1%増の396億円、経常利益が同4・8%増の25億7000万円。営業利益は同4・9%増の24億円、当期純利益は同0・8%増の17億円を見込んでいる。

2018年6月5日発行