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売上高361億円で収益とも2けた台の伸び 南陽


2期連続の増収増益で過去最高益

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の2018年3月期連結決算は、売上高が前期比13・6%増の361億7800万円、経常利益が同25・1%増の25億5100万円だった。収益とも2けた台の伸びで2期連続の増収増益となり、過去最高益となった。
営業利益は同21・7%増の23億3500万円、当期純利益は25・3%増の16億7500万円。特に産業機器事業では、好調が続くスマートフォン、車載用半導体、ロボット分野を中心に新商品の開拓と提案営業の強化を図り、検査工程で使用される設備機械の販売を強化。継続して新たな生産部品・消耗部品の開拓と販売強化にも取り組んだ結果、売上高は同21・5%増の227億7100万円、セグメント利益は同51・7%増の13億5800万円と大きく伸びた。
建設機械事業では、販売部門で既存取引先への深耕による営業強化と社会インフラの補修に関連する商品の販売の強化に努めた。レンタル部門では災害などで需要が高まっている地域への設備強化を進めた結果、売上高は同2・6%増の129億9900万円と伸びたが、前期はクレーンレンタルの終了で当該資産を売却したこともあり、セグメント利益は同1・4%減の14億7700万円となった。
また、砕石事業では継続して民間企業への営業強化で中小規模の工事の受注獲得に努めるとともに、製造コストの価格転嫁に向けて販売単価の交渉にも努めたものの、官需、民需ともに全体の工事量が減少したことで、売上高は同2・4%減の4億800万円にとどまった。セグメント利益は製造コストの販売価格への転嫁が進んだことで、同約2・13倍の1300万円となった。
今期の見込みは、売上高が前期比5%増の380億円、経常利益が同4%減の24億5000万円。営業利益は同0・6%増の23億5000万円、当期純利益は同2・7%減の16億3000万円を見込んでいる。

年間配当は過去最高の69円

また、同社は5月10日に取締役会を開き、期末配当を51円から54円に上方修正することを決めた。
同社では配当性向を連結純利益の25%程度を維持し、中間配当、期末配当の年間2回の剰余金の配当を基本方針にしている。同方針に従い財務状況、利益水準、配当性向などを総合的に勘案した結果、2月8日に公表していた1株当たりの配当を3円増額する。中間配当の15円を加えた年間配当は過去最高69円となり、前期に比べて16円の増配となる。また、期末配当としても前期に比べ16円の増配になる。

2018年5月29日発行