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売上高1271億6700万円で減収増益  ベスト電器    第3四半期、2期ぶり黒字化


 地場家電量販大手・株式会社ベスト電器(福岡市博多区千代6丁目、小野浩司社長)の2013年11月期連結決算(第3四半期)は、売上高が前年同期比9・7%減の1271億6700万円、経常利益が7億2400万円(昨年は13億6200万円の経常損失)で減収増益となった。純利益は5億100万円(同38億9600万円の赤字)と黒字転換は2期ぶり。
 当期は直営5店舗(海外2店舗含む)、FC9店舗(海外のみ)の計14店舗を出店し、不採算直営25店舗(うち海外2店)、FC40店舗(同1店)の計65店舗を閉鎖。店舗数は直営176店舗(海外29店)、FC244店舗(同43店)の計420店舗となった。昨年10月、家電・OA機器販売の株式会社カコイエレクトロ(鹿児島市)とのFC解約に伴い、鹿児島エリアの18店舗を閉鎖。株式会社ヤマダ電機との業務提携で運搬費や販売費、一般管理費などが減少し、売上総利益率が大幅に改善され黒字化したものの、不採算店舗閉鎖の影響やAV・OA商品など商品単価下落の低迷が影響し、減収となった。
 一方、産業用太陽発電システムの需要は、自社設計・施工一貫体制の強みから堅調に推移。事業別では、家電小売業の売上高は前年同期比8・3%減の1043億8700万円となったものの、ヤマダ電機との提携効果で営業利益は21億5300万円(昨年は7億3000万円の赤字)となった。家電卸売業は同19・7%減の184億5700万円、営業利益は同72・6%減の1億6900万円、クレジット事業は改正貸金業法施行の改正で営業貸付金が減少。営業収益が5000万円(同37・1%減)となり、営業利益は3500万円(同7%減)。サービス事業は修理件数の増加で売上高は29億700万円(同12・9%増)となったが、総利益率の悪化で営業損失1400万円(昨年は営業利益6100万円)となった。
 同社では2014年2月期の連結決算は売上高1790億円、経常利益30億2700万円、当期純利益26億7800万円を見込んでいる。