NEWS

売上高は3・2%増の156億1300万円 シダー3月期


週刊経済2021年5月25日発行

経常は2・6倍の6億7400万円

全国にデイサービスセンター、介護付有料老人ホームなどを展開する㈱シダー(北九州市小倉北区大畠1丁目、座小田孝安社長)の2021年3月期連結決算は、売上高が前期比3・2%増の156億1300万円、経常利益が同2・6倍の6億7400万円で増収増益だった。10期連続の増収。
有料老人ホーム1施設、ケアプランセンター2施設を新規開設し、積極的な展開を図った。また、既存施設において施設稼働率を上昇させるため、新規利用者の獲得とサービスの向上に努めた結果増収。利益面では、介護職員に係る人件費増で売上原価が増加した一方、感染症の流行における情勢のもとで営業活動や移動自粛により、販売費および一般管理費が減少し大幅増益となった。営業利益は同47・3%増の8億900万円。当期純利益は同84・8%増の3億8700万円となった。  セグメント別にみると、デイサービス事業は売上高が前期比0・8%減の36億100万円、利益が同12・9%減の3億3700万円。施設サービス事業は売上高が同3・9%増の109億3100万円、利益が同13・6%増の15億2100万円、在宅サービス事業は売上高が同7・2%増の9億7900万円、損失が6900万円(前年同期は損失9800万円)。
今期は売上高が前期比3・9%増の162億2900万円、営業利益が同23・1%減の6億2300万円、経常利益が同47・4%減の3億5400万円、当期純利益が同49・2%減の1億9600万円で増収減益を見込む。同社では「デイサービス事業において利用者の外出自粛で利用件数が減少しており、利用者数が感染拡大前の水準まで回復するには、翌連結会計年度末までの期間を要するものと仮定。また、連結子会社において有料老人ホーム2施設を開設する計画で、出店に係る初期費用が多額に発生することが予想される」としている。