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売上高は11・5%減の2028億2500万円 小野建3月期決算


週刊経済2021年5月25日発行

経常は2・9%増の67億円

東証1部上場で、鋼材輸入や販売を手掛ける小野建㈱(北九州市小倉北区西港町、小野建社長)の2021年3月期の連結決算は、売上高が前年同期比11・5%減の2028億2500万円、経常利益が同2・9%増の67億1700万円で減収増益だった。
売上高は、鉄鋼商品販売事業における販売数量の減少と年度前半での販売単価低下に伴い前年を下回った一方で、損益面に関しては鉄鋼市況が年度後半から急速に上昇したことに加え、在庫販売における収益率の向上で営業利益、経常利益ともに前年を上回った。
エリア別の売上高を見ると、九州・中国エリアは鉄鋼商品の販売数量の減少と販売単価の低下で前年同期比10・6%減。関西・中京エリアでは工事請負事業は増加したものの、鉄鋼商品の販売数量の減少と販売単価の低下で同17・9%減となった。関東・東北エリアでは鉄鋼商品の中でも鋼板類の販売数量の増加や工事請負事業の増加があったが、鉄鋼商品の販売単価の下落で同6・6%減となり減収となった。
利益面は、九州・中国エリアは鉄鋼商品の利益率は向上したものの微減で前年同期比2・4%減になった。一方で、関西・中京エリアでは鉄鋼商品市況の上昇による利益率向上で同3・2%増、関東・東北エリアでも鉄鋼商品の中でも鋼板類の利益率向上や請負事業の売上増加で増益となった。
22年3月期は、売上高は前年同月比2・3%増の2074億7200万円、経常利益は同9・3%減の60億9600万円、当期純利益は同8・5%減の41億2500万円を見込んでいる。