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売上高は9・6%増の55億5900万円 プラッツ


高齢者施設向けの新規開拓強化などが奏功

介護用ベッド、ベッド周辺機器メーカーの㈱プラッツ(大野城市仲畑2丁目、福山明利社長)の2018年6月期連結決算は、売上高が前期比9・6%増の55億5900万円、経常利益が同24・1%減の3億2500万円で増収減益だった。
高齢者施設向けの新規開拓の強化などが奏功したことに加え、主力の福祉用具流通市場も販売が堅調に推移し増収となった。販売市場別にみると、福祉用具流通市場は前期比7・5%増の42億8199万円、医療・高齢者施設市場は同21・1%増の9億3095万円、家具流通市場は同6・6%減の1億6628万円、海外市場は同28・2%増の1億8051万円。
利益面では、売上高の増加があったものの、低価法による評価減の影響で売上高総利益率が計画比で悪化したことなどで減益。期中平均為替レートが1ドル=110円35銭となり、為替差益3300万円(前年同期比43・1%減)を計上したほか、営業外収益として持分法による投資利益1億6200万円(同4・3%増)を計上している。営業利益は前期比35・1%減の1億3200万円、当期純利益は同31・0%減の2億4100万円。
今期は売上高が前期比13・7%増の63億2000万円、営業利益が同2・3倍の3億1000万円、経常利益が同26・0%増の4億1000万円、当期純利益が同24・5%増の3億円で増収増益を見込んでいる。

3カ年の新中期経営計画を策定

また同社は、今期から2021年6月期で売上高79億円を目指す3カ年の新中期経営計画を策定した。
計画最終年度の2021年6月期で売上高79億円、営業利益5億6000万円、経常利益6億8500万円、当期純利益5億円の達成を目指す。市場別の売上高目標数値は福祉用具流通市場が52億円、高齢者施設市場が18億4000万円、家具流通市場が1億6000万円、海外市場が7億円。具体的には、①既存事業の拡大②新規事業領域の拡大③製品コストダウン④生産性の向上・業務効率アップの4テーマを掲げている。

2018年8月28日発行