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売上高は9・3%増の281億円の増収増益 南陽第3四半期


週刊経済2023年2月21日発行

経常利益は22億円

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の22年4~12月期連結決算は、売上高が前期比9・3%増の281億6800万円、経常利益が同5・7%増の22億7千万円の増収増益となった。
営業利益は同6・6%増の20億6300万円、純利益は同3・5%増の14億6700万円。建設機械事業では部品不足に伴う建設機械、産業用車両の長納期化の影響が継続するほか、資源価格の高騰に伴う値上げの動きが活発化するなど不安定な状況で推移するなか、販売部門では即納対応や販売価格の維持に向けて先行手配していた建設機械の提案を強化するとともに、利益率の高い商品の販売強化にも努めた。また、レンタル部門では災害復旧需要や民需、官需の取り込みに注力するため、ニーズのある拠点への設備移動を柔軟に実施するとともに、商品群の充実にも努めた。この結果、売上高は同2・7%増の102億3500万円で、セグメント利益は同13・2%増の13億8700万円となった。
産業機器事業では資源価格の上昇や急激な円安進行に伴う生産調整や需要減少の動きが見られるほか、新型コロナウイルスの影響で中国では工場操業停止が相次ぐなど、不安定な状況で推移するなか、堅調な車載用デバイスに関わる案件や省力化投資に向けた案件獲得に努めるとともに、継続して生産部品、消耗部品の拡販にも努めた。この結果、売上高は同13・9%増の176億3600万円、セグメント利益は同0・4%増の11億1千万円となった。
砕石事業では事業を展開する地域では予定されていた工事着工に遅れが見えたほか、一部の取引先では新型コロナウイルスの影響が継続するなど厳しい状況で推移するなか、護岸工事などの公共工事の受注獲得に努めるとともに、ニーズのある産業廃棄物処分や再生材の販売に注力した。しかしながら、全体の取引量が減少したことで、売上高は同5・8%減の2億9700万円。前年同期に1600万円の損失を計上したセグメント損失は、1300万円の損失となった。
通期では売上高が前年比12%増の390億円、経常利益が同9%増の29億円を見込んでいる。