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売上高は9・1%減の462億7700万円 サニックス
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週刊経済2023年6月13日発行号
新電力事業見直しで黒字回復
環境衛生業㈱サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政寛社長)の3月期連結決算は、売上高が前期比9・1%減の462億7700万円、経常利益は15億5200万円で前期の29億円損失から黒字に転換した。前期の赤字要因となった新電力事業の見直しが奏功した。
売上高は、新電力事業部門で電力調達の価格変動リスクを解消するため、電力需給契約の新規申し込みの停止や電力小売契約の一部を取次契約に移行させたことなどで減収となったが、これによって利益面では大幅に好転、営業利益は17億8500万円、当期純利益は13億3200万円に黒字転換した。
事業部門別では、HS(ホーム・サニテーション)事業部門は売上高が7・8%減の114億4900万円、営業利益は、減収に加え人員増による人件費等が増加して43・9%減の13億3700万円。ES(エスタブリッシュメント・サニテーション)事業部門は、売上高が3・5%増の25億7500万円、営業利益は人件費や外注工事費の増加で42・5%減の1億3000万円。昨年6月に立ち上げた戸建住宅向け太陽光販売のSE(ソーラー・エンジニアリング)事業部門は、売上高が17億2600万円、営業損益は4700万円の損失。同じく新部門で法人向け太陽光販売のPV事業部門は、売上高が86億2500万円、営業利益は2200万円だった。新電力事業部門は、売上高が45・3%減の53億8100万円、営業損益は前期の41億7300万円損失から2億3900万円の利益に転じた。環境資源開発事業部門は、売上高が2・9%減の165億1800万円、営業利益は前期並みの31億5300万円だった。
今期は、新電力事業部門の事業を縮小する一方、その他の既存事業のベースアップで増収増益を見込み、売上高は3・6%増の479億6500万円、営業利益は81・0%増の32億3100万円、経常利益は94・2%増の30億1400万円、当期純利益は87・3%増の24億9500万円を予想している。