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売上高は9・0%減の335億円 九州リースサービス3月期
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週刊経済2024年5月29日発行号
賃貸資産の売却収入の反動減
総合金融サービスを展開する㈱九州リースサービス(福岡市博多区博多駅前4丁目、礒山誠二社長)の2024年3月期連結決算は、売上高が前年同期比9・0%減の335億800万円、経常利益が15・3%減の45億9300万円の減収減益だった。単体では売上高が199億5200万円(23・9%減)、経常利益が16億4500万円(63・6%減)の減収減益だった。
各セグメントとも概ね好調に推移したものの、前期での賃貸資産(航空機)の売却による一過性収益および特別利益の投資有価証券売却益がなくなった反動減により減収となった。一方、環境関連分野向けの営業資産の積み上げや新規顧客開拓が堅調に推移したことで営業資産残高は1820億7000万円(前期末比11・5%増)に増えた。売上高をセグメント別に見ると、リース・割賦事業は新規取扱高が増加したが、賃貸資産の売却収入の反動減から201億8000万円(10・0%減)に。ファイナンス事業は営業資産の積み上げに伴う利息収入等の増収などから18億3400万円(13・1%増)。不動産事業は99億3500万円(11・4%減)、フィービジネス事業は4億3700万円(0・4%減)。環境ソリューション事業は10億8700万円(2・2%増)で、太陽光発電所を新規に取得したことなどから営業資産残高は49億700万円(12・5%増)に増えた。
今期から「確かな収益基盤の確立」「新たな領域の創造」「経営基盤強化」を基本方針とする新たな3カ年中期経営計画「共創2027~つながるチカラで未来を創造する~」がスタートした。初年度となる2025年3月期は、連結で売上高が345億円(3・0%増)、経常利益が47億円(2・3%増)の増収増益を見込んでいる。