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売上高は9・0%減の123億3700万円 トラストHD6月期


週刊経済2021年8月31日発行

新型コロナの影響大で赤字化

駐車場事業などのトラストホールディングス㈱(福岡市博多区博多駅南5丁目、喜久田匡宏社長)の2021年6月期連結決算は、売上高が前期比9・0%減の123億3700万円、経常損失が8300万円(前年同期は2億4300万円の経常利益)で減収赤字化だった。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛などの影響の長期化により、運営する駐車場の稼働状況回復が遅れたことに加え、不動産事業における新築マンションの販売も振るわず減収。利益面では駐車場事業の売上高減少のほか、メディカルサービス事業における医療法人に対する貸付金の回収見込みについて、新型コロナウイルス感染症の収束時期などを含む仮定の見直しを行い、貸倒引当金1億9296万1千円を積み増したことで、損失を計上する結果となった。営業損失は1千万円(前年同期は2億9100万円の営業利益)。一方、今年3月に連結子会社が運営する駐車場の閉鎖に伴う営業補償金6億円を特別利益に計上しており、当期純利益は前期比27・2%増の7300万円だった。
今期は売上高が前期比5・4%増の130億円、営業利益が2億5千万円、経常利益が1億5千万円、当期純利益が同4・4%減の7千万円で増収黒字化を見込んでいる。