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売上高は8・7%増の7011億円8700万円 TOTO


週刊経済2023年5月30日発行号

住宅リモデル需要が堅調

衛生陶器製造のTOTO㈱(北九州市小倉北区中島2丁目、清田徳明社長)の2023年3月期連結決算は、売上高が前年比8・7%増の7011億8700万円、経常利益が同3・7%減の547億6000万円の増収減益だった。営業利益は同5・9%減の491億2100万円、当期純利益は同3・0%減の389億4300万円。
主なセグメントでは、国内住設事業における部品調達影響は収束し、底堅い住宅リモデル需要によって増収したが、外部調達コストの影響が大きく減益。海外住設事業では、中国大陸事業において長期的な市場成長による需要増に対応するため、効率的な生産と最適な供給体制の構築を進めるとともに、さらなるブランド価値向上を目指して「ウォシュレット」のプロモーションを強化。しかし、不動産市況低迷に加え、新型コロナ感染症再拡大の影響もあり減収減益となった。アジア事業では台湾地域の販売好調に加え、ベトナムの国内需要回復もあり増収増益。米州事業では下期の市況悪化影響を受けた中、上期までの堅調な実績で増収したが、物流コストの高騰影響が大きかったことで赤字となった。また、新領域事業のセラミック事業においては、半導体需要増加に伴い、それらの製造装置に採用されている同社セラミック製品の売り上げが増加したことで増収増益。
今期は売上高が5・3%増の7380億円、経常利益が1・4%減の540億円、営業利益が7・9%増の530億円、当期純利益は0・1%増の390億円を見込む。