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売上高は8・4%増の57億9400万円 テノ.ホールディングス中間期


週刊経済2021年8月17日発行

通期は22期連続増収へ

公的保育事業ならびに受託保育事業を展開する子会社2社を傘下に持つ㈱テノ.ホールディングス(福岡市博多区上呉服町、池内比呂子社長)の2021年8月中間期連結決算は、売上高が前年同期比8・4%増の57億9400万円、経常利益が同16・3%減の2億8600万円で増収減益だった。
売上面は、継続するコロナ禍における一部保育施設の稼働率低下や委託期間終了などの影響はあったものの、20年12月に子会社化したオフィス・パレット㈱(名古屋市中村区)の運営施設8カ所増や21年4月に開設した新規2施設が増収に寄与。利益面では、オフィス・パレットの利益貢献があった一方で、前第2四半期中の政府による緊急事態宣言に伴う、登園自粛要請等を背景とした施設稼働率低下による変動費減少の反動が影響し減益となった。営業利益は同21・8%減の2億7200万円、四半期純利益は同16・7%減の1億7700万円。
期間中、東京都に認可保育所を2カ所、福岡県と大阪府に企業内・病院内保育施設3カ所、福岡県に学童保育施設5カ所をオープンした。一方、公的保育事業、受託保育事業合計で17施設の運営を終了した。これらに伴い、6月末で公的保育事業63カ所(認可保育所44、小規模認可保育所19)、受託保育事業217カ所(受託保育所129、学童保育所56、わいわい広場32)その他7カ所(認可外保育所4、小規模認可保育所〔事業所内保育事業〕1、介護施設〔デイサービス〕2)の合計287カ所を展開している。
通期予想に変更はなく、売上高が前期比11・3%増の120億円、経常利益が前年並みの5億9400万円を見込む。増収は22期連続。  同社は1999年創業、2015年12月設立。資本金4億5114万円。従業員1924人(20年12月末)。18年に東京証券取引所マザーズと福岡証券取引所Qボードに重複上場、20年に東証第一部、福証本則市場へ市場変更。