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売上高は8・3%減の116億700万円 日本タングステン3月期
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主力製品低調で減収減益
タングステン、モリブデンメーカーの日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の2020年3月期連結決算は、売上高が前期比8・3%減の116億700万円、経常利益が同39・3%減の6億7100万円の減収減益だった。
主力製品の一つ、衛生用関連「NTダイカッター」は、2019年10月にブラジル子会社を稼働し、商品開発を強化してきたが、市場環境の悪化や新商品開発の遅れなどにより減収。営業利益は同51・2%減の5億200万円となった。また、特別損益に遊休地の売却、政策投資株式の売却による特別利益を計上。当期純利益は、同28・0%減の5億9800万円となった。
機械部品事業は液晶製造設備用の治工具製品が主要先の中国市場で低迷し、売上高は同10%減の65億4200万円、営業利益は同52・1%減の4億9800万円。電機部品事業は医療関連部材のカテーテル用タングステンワイヤー製品など衛生・医療市場が好調だったが、自動車関連が米中貿易摩擦の影響を受け売上高は同5・3%減の51億3500万円、営業利益は同8・1%増の5億8900万円。
なお、中間期、連結業績予想に関しては、新型コロナウイルスによる影響により現時点の算定は困難であるため未定。
2020年6月9日発行