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売上高は7%増の45億7200万円で増収減益 ピエトロ中間期


週刊経済2022年11月22日発行

食品事業の減収や原材料費高騰が響く

食品製造・販売やレストラン事業を展開する㈱ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)の2023年3月期第2四半期(中間期)連結決算は、売上高が前年同期比7・0z%増の45億7200万円、経常損益が3千万円の損失(前年同期は2億88万円の利益)で増収減益となった。
食品事業は4月に改定した価格の浸透に努めたが、生活防衛による需要減退など市況悪化で減収となった一方、レストラン事業の売上高が好調に推移し、グループ全体では増収を維持した。利益面では、レストラン事業の損失が大幅に改善したものの、食品事業の減収や原材料費の高騰が想定以上に響いた。営業損益は3600万円の損失(前年同期は2億9100万円の利益)、四半期純損益は特別損失としてレストラン店舗の減損損失6100万円を計上したことなどで、8100万円の損失(前年同期は1億5600万円の利益)となった。中間期の純損失は2009年3月期以来。
事業別では、食品事業は冷凍食品やスープ商品など育成カテゴリーは着実に成長したものの、ドレッシングやパスタ関連商品など主力カテゴリーが苦戦し、売上高が7・1%減の30億8700万円、営業利益が30・6%減の7億6900万円の減収減益。レストラン事業は行動制限の緩和による来客数の回復と新規出店効果、新メニューの積極的な投入やディナータイム強化などの施策で、売上高が61・2%増の14億500万円、営業損益が3300万円の損失(前年同期は1億4700万円の損失)と大幅に改善した。その他(本社ビル等の賃貸)事業は売上高が0・8%減の7900万円、営業利益が14・0%減の3500万円だった。
なお、通期の連結業績予想は、前回発表時と比べて売上高を3・4%減(前期比は6・5%増)の90億9400万円、経常利益を同92・3%減(前期比は91・9%減)の3千万円に下方修正している。