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売上高は7・1%増の105億9600万円 協立エアテック


週刊経済2023年3月14日発行

原材料価格高騰などで増収減益

空調設備機器製造の協立エアテック㈱(粕屋郡篠栗町大字和田、久野幸男社長)の2022年12月期連結決算は、売上高が前年同期比7・1%増の105億9600万円、経常利益は同17・7%減の5億6300万円の増収減益となった。
不採算案件の見直しや高付加価値製品の販売に重点を置いた営業活動を展開したが、原材料価格の高騰により売上原価率は前年の73・4%を上回る76・3%となった。部門別にみると、ビル設備部門では前期に続いて半導体工場建設など製造業の堅調な設備投資や首都圏において大型都市再開発案件などの受注があったが、価格競争の激化による厳しい受注環境の中で、主力製品であるダンパー・吹出口・VAVを含むシステム機器を重点的に販売した。住宅設備部門は、新型コロナなどの影響で新規住宅着工件数が減少する中で、既存顧客を中心とした受注確保やウェブ販促に取り組んだことで、部門売上高は3億5400万円増加している。主な製品別ではビル設備部門のダンパーが同10・3%増の31億1千万円、吹出口が11・1%減の19億7100万円、ファスユニットが約3倍の1億3200万円、住宅設備部門の全館空調システム・24時間換気システムなどが10・0%増の39億200万円となった。
今期の売上高はほぼ前期並みの106億円、経常利益は8・3%増の6億1千万円の増収増益を見込んでいる。