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売上高は6%減の232億円で減収減益 南陽4〜12月期
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週刊経済2021年2月23日発行
厳しい状況続くも一部回復の兆し
福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の20年4~12月期連結決算は、売上高が前期比6・3%減の232億2100万円、経常利益が同10・2%減の14億7200万円となった。
営業利益は同15・7%減の13億2500万円、純利益は同7・8%減の9億6400万円。建設機械事業では新型コロナウイルス流行に伴い厳しい状況が続く一方、熊本地区を中心に発生した令和2年7月豪雨の復旧工事が本格化するなか、販売部門では感染対策を講じた上で自粛していた取引先訪問を本格的に再開。取引先のニーズに的確に対応しながら、利益率の高い商品の販売や既存取引先の需要の掘り起こしに努めた。また、レンタル部門では災害復旧需要の取り込みに注力するため、ニーズのある拠点への人材派遣やレンタル機械の稼働率向上に努めた。この結果、レンタル部門では売り上げが増加したものの、販売部門では取引先の投資マインドの低下が続いたことで、売上高は同3・5%減の91億7200万円で、セグメント利益は同15・1%減の9億2700万円となった。
産業機器事業では引き続き新型コロナウイルスの流行や米中貿易摩擦の影響で厳しい状況にはあるものの、中国でのスマートフォン向け設備に対する積極的な投資やEV車への移行加速の波を受けて、一部の市場では回復基調で推移するなか、ロボット市場や半導体市場を中心に提案営業を強化するとともに、生産部品や消耗部品の拡販に努めた。しかし、需要の本格回復には至らず、機械設備に関する案件数が減少したことで、売上高は同8・2%減の137億円、セグメント利益は同9・4%減の6億8800万円となった。
砕石事業では展開する地域で新型コロナウイルスの流行に伴う工事着工の遅れや凍結などの動きが継続し、一部の取引先では業績や経営環境への影響が顕在化するなか、鉄道やプラント向けの案件を着実に取り込むとともに、引き続き護岸工事、道路工事などの公共工事の受注獲得に努めた。この結果、売上高は同5・1%増の3億4800万円、セグメント利益は同約2・26倍の4700万円となった。
通期では売上高が前年比8・2%減の315億円、経常利益が同19・8%減の17億5千万円を見込んでいる。