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売上高は6・9%増の146億円で増収増益 イフジ産業第3四半期


週刊経済2023年2月21日発行

販売数量は4・3%増

粕屋郡粕屋町戸原東2丁目の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の22年4~12月期連結決算は、売上高が前期比6・9%増の146億1900万円、経常利益が同3・9%増の11億5600万円の増収増益となった。
営業利益は同3・3%増の11億2500万円。前年同期に繰延税金資産7200万円を追加計上した純利益は、追加計上がなかったため、同5・7%減の7億9700万円だった。
主力の鶏卵関連事業では特に国内では鳥インフルエンザが過去最大規模で発生し、鶏卵の需給がひっ迫しているため、鶏卵相場が急騰するなか、前期に獲得した取引先や既存取引先への販売が順調推移したことなどで、販売数量は前年同期比4・3%増となった。液卵売上高は、光熱費の値上がりをはじめとする製造コストの増加や鶏卵相場高騰に伴う原料仕入価格の高騰に対応するため販売価格を改定したことや販売数量の増加などで、同5・5%増の126億7300万円となった。加工品売上高は、ゆで卵や卵白プロテインの販売増などで同58・1%増の5億9600万円と大幅に伸びを見せ、その他の売上高は同21・4%増の5億2700万円となった。この結果、液卵関連事業全体の売上高は、同7・6%増の137億9800万円となった。
セグメント利益は、製造コストの増加に対応するため販売価格を改定したことや工場の生産効率の向上や歩留まりの向上で製造コストの削減に努めたこと、販売数量が増加したことなどから、同4・1%増の10億5900万円となった。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業では高付加価値商品向けの販売の増加やグループ内での輸入粉卵及び卵白プロテインの委託加工などの販売が増加したことなどで、売上高は同2・6%増の9億5千万円。セグメント利益は、光熱費の値上がりなど製造コストの増加の影響で、同8・2%減の5300万円となった。
通期では売上高が前年比3・6%増の180億5900万円、経常利益が同0・1%増の13億5800万円を見込んでいる。