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売上高は6・4%減の49億4296万円 室町ケミカル5月期


週刊経済2021年8月24日発行

経常利益は21・9%増

医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)の2021年5月期決算は、売上高が前年同期比6・4%減の49億4296万円、経常利益が同21・9%増の3億3932万円で減収増益となった。
2021年2月26日に上場して最初の決算。事業別では医薬品事業において、採用実績のある原薬の横展開によって売り上げが増加した一方、花粉症などの抗アレルギー薬用原薬の販売が減少。原料変更申請の承認が遅れたことによる販売後ろ倒しの原薬もあり、売上高は24億8742万円、営業利益は4億7465万円。健康食品事業では前事業年度に販売終了した大口OEMゼリーと、撤退した錠剤関連製品の影響が大きく、売上高は7億9963万円、営業損失は4418万円。化学品事業ではイオン交換樹脂の分野において医薬品製造向けや半導体関連向けの案件で販売が増加し、新規案件獲得も好調だったことで、売上高は16億5589万円、営業損失は6113万円。
今期は医薬品事業で、引き続き輸入原薬を中心とした既存取扱い原薬の売り上げ拡大に取り組み、健康食品事業におけるゼリー製品の拡販とともに、生産量増加と効率化に対応できる体制強化を図る。また、化学品事業では海外イオン交換樹脂メーカーとの共同開発を中心に商品力を強化することで、売上高は4・6%増の51億7200万円、経常利益は12・5%増の3億8100万円を見込む。