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売上高は5%増の126億4500万円 日本タングステン


週刊経済2023年6月13日発行号

産業用機器・部品市場好調

タングステン、モリブデンメーカーの日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の2023年3月期連結決算は売上高が前期比5%増の126億4500万円、経常利益が0・9%減の12億2700万円で増収減益だった。
産業用機器・部品市場が液晶ディスプレイや二次電池製造用途で需要好調に推移したものの半導体・電子部品、自動車部品市場が下半期から在庫調整などの影響を受け、また衛生用品機器・医療用部品市場は顧客の投資抑制から回復遅れが継続。損益面は滞留在庫の圧縮やウィズコロナ下での継続的な旅費などの低減、全社的な収益改善に向けた取り組みにより営業利益は前年度比1・5%増の9億2700万円となった。
今期はコロナ感染縮小後の急回復した需要が一服したことや半導体・電子部品市場や自動車部品市場の在庫調整などによる一時的な需要減もあり売上高は5・1%減の120億円、経常利益は38・9%減の7億5000万円で減収減益を見込む。