NEWS

売上高は5・6%増の21億5800万円 五洋食品産業5月期決算


週刊経済2021年8月10日発行

国内外で宅配需要が好調

冷凍洋菓子メーカーの五洋食品産業㈱(糸島市多久、舛田圭良社長)の2021年5月期決算は売上高が前期比5・6%増の21億5800万円、経常利益が2・42倍の1億1900万円で増収増益となった。
コロナ禍で外出を控える傾向や飲食店の休業により外食産業や大学生協などの業態で厳しい状況が続き、業務用チャネルの売上高は前期比7・9%減の12億4284万円だったが、生活協同組合(コープ)など宅配用チャネルで25・2%増の1億4721万円の増収となった。また、スーパーでの季節商品が鈍化し小売用チャネルは32・8%減の1086万円、輸出チャネルは国内と同様、テイクアウト需要により92・9%増の1億4925万円。さらに昨年7月タイ王国の製造会社と業務提携し、輸出販売以外に1303万円のロイヤリティー収入を計上した。利益面は工場で進めてきたIoT化による業務改善やコロナ禍で販売促進活動が制限されたことでの経費支出の抑制に取り組み増益となった。同社では「内食需要が増加傾向にあるものの、新商品開発の強化で大手外食チェーンの新規顧客獲得に取り組む」とし、今期売上高は前期比9・9%増の23億7200万円、経常利益が同26・5%増の1億5100万円で増収増益を見込む。