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売上高は5・5%増の581億9500万円 ヤマシタヘルスケアHD5月期


週刊経済2023年7月25日発行号

検査・手術件数が回復

医療用機器、消耗品卸業のヤマシタヘルスケアホールディングス㈱(福岡市博多区下川端町、山下尚登社長)の2023年5月期連結決算は、売上高が前期比5・5%増の581億9500万円、経常利益が同20・2%増の12億600万円で増収増益だった。
中核事業の医療機器販売業で、前年度新型コロナウイルスの感染拡大に伴い減少していた検査・手術件数が回復したことで、診療材料の売り上げが増加したのに加え、医療機関の年度末需要などで前期よりも増加に転じた。利益面は売上高伸長による売上総利益の増加で増益となった。営業利益は前期比24・2%増の11億5600万円。また、第2四半期連結累計期間で取引先企業に生じた債権6億1100万円を取立不能見込額として貸倒引当金を設定し、全額を特別損失として貸倒引当金繰入額を計上。この結果、純利益は同68・5%減の2億1900万円となった。
今期は、コロナ対策補助予算などの一時的な対策需要の増加が見込めないことによる減収とそれに伴う減益、今期発生した特別損失を計上しないことで純利益の増益を見込み、売上高は同6・8%減の542億1500万円、経常利益は同43・4%減の6億8200万円、営業利益は同44・5%減の6億4100万円、純利益は約2・1倍の4億6400万円を予想している。