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売上高は5・5%増の144億900万円 日本乾溜工業9月期決算
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主力の建設事業が好調
交通安全施設、法面工事施工の日本乾溜工業㈱(福岡市東区馬出1丁目、伊東幸夫社長)の2020年9月期連結決算は、売上高が前期比5・5%増の144億900万円、経常利益が同2・5%増の9億5300万円で増収増益だった。
主力の建設事業は、高速道路ナンバリングに伴う標識取替やワイヤーロープ式防護柵などの大型工事、法面、景観工事が増加したことから完成工事高は前期を上回り、同事業の売上高は前期比6・5%増の118億500万円。また、タイヤ製造過程で使用されるゴム加硫剤(不溶性硫黄)販売の化学品事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でタイヤ需要が低調に推移し売上高が同22%減の4億1400万円となったが、感染症対策用品の販売が増加し防災安全事業は同7・4%増の21億8900万円となった。利益面は主力の建設事業において売上高の増加と原価管理や工事における工程管理が徹底できたことから売上総利益率が向上し、営業利益は前期比2・3%増の9億円。同社では「今期は、今年8月に子会社化した㈱ニチボーの業績を通年計上し、生産性向上のためシステム開発費を投下する」とし、今期売上高は前期比1・7%増の146億5千万円、経常利益が45・4%減の5億2千万円で増収減益を見込んでいる。
2020年12月1発行