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売上高は42%増の90億円で増収増益 イフジ産業中間決算


週刊経済2021年11月23日発行

経常は3期連続過去最高

粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の2021年4~9月中間連結決算は、売上高が前期比42%増の90億2千万円、経常利益が同32・8%増の6億7200万円の減収増益となった。中間期の経常利益としては3期連続で過去最高を更新した。
営業利益は同33・2%増の6億5800万円。純利益は同48・8%増の5億3400万円だった。主力の鶏卵関連事業では、前年の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた需要の落ち込みをカバーするため、新規取引先や既存取引先への積極的なアプローチで菓子メーカー向けの需要を中心に販売数量を獲得できたことなどから、販売数量が前年同期比9・1%増となった。液卵売上高は鶏卵相場の大幅な上昇に伴う販売単価の上昇と販売数量の増加などで、同49・3%増の79億7700万円となった。加工品売上高は同4・3%増の2億900万円、その他の売上高は同8・6%増の2億7600万円。鶏卵関連事業全体の売上高は同45・9%増の84億6300万円となった。セグメント利益は、鶏卵相場高騰に伴う一部製品の単価改定、販売数量の増加に加えて工場の生産効率の向上や歩留まりの向上で製造コストの削減に努めたことなどから同32・7%増の6億1400万円となった。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業では既存得意先への販売増などで、売上高は同4・7%増の5億8800万円。セグメント利益は、得意先と連携した棚卸廃棄ロスの低減や販売費、一般管理費の低減に努めた結果、同55・1%増の3400万円となった。
通期売上高は同18・2%増の163億4400万円、経常利益は同1%増の12億2200万円を見込んでいる。