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売上高は40%減の843億円 ロイヤルHD12月期決算


週刊経済2021年2月23日発行

過去最大の赤字幅に

ロイヤルHD(福岡市博多区那珂3丁目、黒須康宏社長)の2020年12月期連結決算は、売上高が前期比40・0%減の843億400万円、経常損益が198億5500万円の経常損失(前期は46億3900万円の黒字)となった。
コロナ禍の影響が主力の外食をはじめ、機内食、コントラクト(フードサービスの委託)、ホテルなどグループ全体に波及し大幅な減収となった。これに伴い利益面では緊急事態への対応として前年比で約80億円の固定費削減、不採算店の撤退を進めたが、営業損失は192億6900万円(同営業利益46億4800万円)となったのに加え、固定資産の減損損失53億3千万円、早期割増退職金13億7300万円などを特別損失に計上したため、純損失は275億3200万円(同純利益19億2300万円)と過去最大の赤字幅となった。
今期はフローズンミールブランド「ロイヤルデリ」などの食品事業の拡大、テイクアウトデリバリーを強みとした新業態の開発などの成長分野の育成や経営効率化に向けた構造改革を推進。しかし依然として新型コロナウイルス感染症の収束時期が不透明であることから、業績予想の合理的な見積もりが困難と判断し、通期の業績予想は未定としている。