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売上高は4期連続増収の1兆1511億円 九州電力中間期
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週刊経済2024年11月13日発行号
原子力稼働減の影響で経常利益は48・2%減
九州電力㈱(福岡市中央区渡辺通2丁目、池辺和弘社長)は10月31日、2025年3月期中間決算(連結)を発表、売上高は前年同期比6・1%増の1兆1511億円、経常利益は同48・2%減の1032億円、中間純利益は50・4%減の742億円で増収減益だった。4期連続の増収、2期ぶりの減益。
燃料費調整の影響などで小売販売収入などが減少したものの、卸売販売電力量の増加、今年度から新たに容量確保契約金を計上したことにより卸売販売収入が増加したことなどから増収。一方、燃料費調整の期ずれ影響による差益の減少、卸電力取引価格の変動や定期検査日数の増加による原子力発電所の稼働減が影響し、経常利益、中間純利益ともに減益となった。
通期(25年3月期)は、燃料費調整制度の影響による料金単価の上昇、夏季の冷房需要の増加などによる小売販売収入等の増加に加え、卸電力取引価格の上昇による卸売販売収入の増加などにより、売上高は前回公表時よりも1000億円増の2兆3000億円、経常利益は燃料価格の上昇などによる燃料費調整の期ずれ差益の減少はあるものの、夏季の需要増加等に伴う売上高の増加などにより、経常利益、当期純利益ともに前回公表時から200億円増加し、経常利益は1300億円、当期純利益は1000億円を見込んでいる。