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売上高は4・8%減の114億6400万円 昭和鉄工3月期


週刊経済2021年6月8日発行

今期は増収増益見込む

熱源・空調機器などを製造する昭和鉄工㈱(糟屋郡宇美町、日野宏昭社長)の2021年3月期連結決算は、売上高が前年同期比4・8%減の114億6400万円、経常利益が55・3%減の1億7300万円で、減収減益だった。当期純利益は前年比9・9倍の2億800万円。
新型コロナウイルス感染症拡大で、上半期に計画していた工期が延びたことや、受注先の投資計画の遅れなどが影響し、減収。利益面は、利益率の高い熱源・空調機器の販売が低調に推移するなど売り上げ減が減益につながった。
事業別では、機器装置事業でサーモデバイス機器の熱処理炉が前年売上高18・6%増だったものの、ヒートポンプ式外調機、鋼板製ボイラー・ヒーター、空気清浄機の取り扱いが低調に推移し、売上高が7・8%減の64億3900万円、営業損益が2億6700万円の赤字(前年は4300万円の黒字)。素形材加工事業は、災害復興などで需要が伸長した橋梁用防護柵などが好調に推移し、売上高が12・3%増の23億6400万円、営業利益が約2倍の1億4700万円。サービスエンジニアリング事業は、コロナ禍で取替工事や保守契約の動きが鈍く、売上高が9・8%減の26億6000万円、営業利益が17・9%減の1億6700万円だった。
22年3月期は、収益基盤の確立と構造改革を進め、売上高が前年同期比6・4%増の122億円、経常利益が2・1倍の3億7千万円の増収増益を見込んでいる。