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売上高は4・6%減の22億4200万円 マツモト


週刊経済2023年6月20日発行号

コロナやペーパーレス化の影響で

卒業アルバム制作の㈱マツモト(北九州市門司区社ノ木1丁目、松本大輝社長)の2023年4月期決算は、売上高が前期比4・6%減の22億4200万円、経常利益が3200万円(前期は経常損失1億8800万円)で黒字転換となった。
主力の学校アルバム部門では出生率の低下による生徒数の減少傾向や印刷不況による価格競争が激しくなっているが、前期比0・8%減の18億3300万円にとどまった。一般商業印刷部門では新型コロナウイルス感染症の影響やペーパーレス化で、印刷需要がコロナ以前の水準まで回復しなかったため18・3%減の4億800万円。利益面では人員減による労務費削減、前期に固定資産の減損損失を計上したことによる減価償却費の減少などにより製造原価が抑えられたことから営業利益は1200万円(前期は営業損失2億700万円)、当期純利益は7400万円(前期は純損失12億8700万円)だった。
今期は既存のアルバム制作以外での新たなビジネスモデルとして世界に向けてNFTを販売するマーケットプレイス「ShinoVi(シノビ)」をリリースしており、下期に売上高5000万円を見込んでいることなどから、売上高は前期比3・5%増の23億2200万円、営業利益は23・6%増の1500万円、経常利益は6・9%増の3500万円、当期純利益は62・4%減の2800万円を予想している。