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売上高は34・6%増の261億1600万円 力の源ホールディングス
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週刊経済2023年5月30日発行号
経常利益は約2・1倍に
ラーメン店「博多一風堂」経営、飲食関連コンサルティングなどの㈱力の源ホールディングス(福岡市中央区大名1丁目、山根智之社長)の2023年3月期連結決算は、売上高が前年同期比34・6%増の261億1600万円、経常利益は約2・1倍の23億2100万円の増収増益となった。
新規出店や休業店舗の営業を再開した一方で、定期借家契約満了や、将来的に収益性低下が見込まれる店舗、不採算店舗など19店を閉店。22年7月から原材料およびエネルギー価格上昇への対応として価格改定を実施して利益を確保した。
国内店舗は主力のラーメン店「一風堂」ブランド14店と「因幡うどん」ブランドで1店を出店した一方で合計19店を閉店し、店舗数は前期比4店減の139店となった。セグメント売上高は10・6%増の114億8900万円、セグメント利益は26・6%増の6億2300万円となった。海外店舗はシンガポール2店、オーストラリア3店、台湾2店、タイ2店、インドネシア2店、マレーシア1店、中国2店の14店を新規展開。一方でアメリカ、台湾、中国、フィリピン、ベトナムで合計14店を閉店したことから海外店舗数は前期比増減なし134店となった。全世界的なインフレ傾向の中で各地域の店舗運営体制の抜本的見直しを図り、セグメント売上高は72・9%増の117億5300万円、セグメント利益は約2・5倍の14億8900万円で大幅増益。商品販売事業においては主力の一風堂関連商品の売り上げ強化に向けて、「一風堂チルド麺」の導入や新商品投入によるラインナップ充実、自社ECサイトにおける販促施策・小売事業者への営業に努めた。また、海外ではプラントベース商品への関心の高まりに対応し、「プラントベース白丸・赤丸」乾タイプを拡販したことで、セグメント売上高は29・7%増の28億7200万円、セグメント利益は49・5%増の4億200万円となった。
今期は売上高が8・6%増の283億6100万円、経常利益は10・5%増の25億6400万円の増収増益を見込む。