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売上高は3・8%増の227億円 鳥越製粉


週刊経済2022年3月15日発行

食品好調やM&A効果で経常22%増

製粉業大手の鳥越製粉㈱(福岡市博多区東比恵、鳥越徹社長)の2021年12月期連結決算は、売上高が前期比3・8%増の227億円、経常利益は同22・4%増の11億9600万円で増収増益だった。
コロナ禍に伴う外食業を中心とした需要減の影響は残るものの、影響のピークだった昨年の反動や、積極的なM&Aに伴う一部連結子会社の業績が好調だったことなどから、連結増収となった。主力の製粉業の売上高は前期比0・2%増の92億3800万円とほぼ横ばいだったが、食品事業は新規先への拡売、既存商品の販売増などで同3・1%増の72億1400万円となり、精麦事業(同2・2%増の49億7500万円)、飼料事業(同63・1%増の12億1800万円)、その他事業(同23・7%増の5400万円)は、いずれも連結子会社による増収効果を好調の要因に挙げている。また、利益面では収益確保に向けた営業政策の効果や、製粉副産物のふすま(製粉の際に発生する皮)販売価格が堅調に推移したことにより、利益指標はいずれも大幅増となった。最終純利益は同57・5%増の8億3100万円だった。
今期の業績予想では、売上高は前期比11・5%増の253億円、経常利益は同5・3%増の12億6千万円の増収増益を見込むが、「コロナ禍の需要回復のめどが立たない中、原材料や原油価格高騰による食品価格の上昇で消費者の節約志向が続くと見られ、今後も厳しい経営環境が続く」と見通しを示している。