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売上高は26%増の174億円、収益とも過去最高 イフジ産業3月期
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週刊経済2022年5月24日発行
販売数量は9期連続過去最高
粕屋郡粕屋町戸原東2丁目の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の2022年3月期連結決算は、売上高が前期比26・1%増の174億3千万円、経常利益が同12・2%増の13億5700万円となり、収益とも2ケタ台の伸びで過去最高を更新した。
営業利益は同11・9%増の13億2500万円で、経常利益とともに8期連続の増益。当期純利益は同20%増の9億9600万円で3期連続増益で、いずれも過去最高益となった。主力の鶏卵関連事業では鳥インフルンザの大規模発生に伴って鶏卵需要がひっ迫して原料卵が不足するなか、輸入卵や委託生産など多様な調達手段で原料卵の安定確保に注力して既存取引先への安定供給に努めた。また、営業面での積極的なアプローチで新規取引先を獲得できたことなどで、販売数量は前期比5・4%増となり、9期連続で過去最高を更新した。液卵売上高は鶏卵相場が26・6%高と大幅に上昇したことで、連動する販売単価が上昇したことと販売数量の増加したことなどから同29・6%増の152億1900万円となった。加工品売上高は卵白プロテインの販売増などで、同8・6%増の5億900万円。その他の売上高は、同23・1%増の5億9100万円だった。この結果、鶏卵関連事業全体の売上高は、同28・5%増の163億1900万円となった。
利益面では、鶏卵相場高に伴う原料仕入単価の高騰から一部製品の販売単価を改定したことや販売数量の増加、さらに工場の生産効率の向上や歩留まりの向上で製造コストの削減に努めた。この結果、セグメント利益は、同9%増の12億4200万円となった。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業は、既存得意先への販売増などで、売上高は同3・8%増の11億9600万円。利益面では売上高の増加と販売費、一般管理費の低減に努めた結果、セグメント利益は同約2・3倍の7千万円となった。
今期の売上高は前期比4・8%減の165億9200万円、経常利益は同0・1%増の13億5800万円の見込み。営業利益は同0・6%増の13億3300万円、純利益は同7・7%減の9億1900万円を見込んでいる。