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売上高は26・9%減の844億1300万円 岩田屋三越3月期
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週刊経済2021年6月15日発行
客足減が大きく影響
㈱岩田屋三越(福岡市中央区天神2丁目、伊倉秀彦社長)の2021年3月期決算は、売上高が前期比26・9%減の844億1300万円、経常損益は8億700万円で前期12億6400万円の黒字から赤字となった。
営業損益は10億2千万円(前期12億6千万円の黒字)、純損益は14億200万円(前期2億5600万円の黒字)の赤字となった。GOTOキャンペーン効果で20年10月は前期比2倍増とインバウンド減少分を飲み込んで前年実績を上回ったものの、緊急事態宣言に伴う計39日間の臨時休業、大雨や台風、大雪による時短営業など年間を通して客数減少が大きく影響した。全社で推進する働き方改革や構造改革により販管費は下回ったものの、営業収入減、特別損失や雇用調整助成金の計上により赤字となった。
今期も不透明な環境だが、高感度上質戦略を推し進めたトップラインの回復、経費構造改革の推進により下半期から一定程度の回復を想定し、売上高は1047億4900万円、経常利益は10億9900万円の増収黒字化を見込んでいる。同社では「生活スタイルの変化に対応しながら、これまで以上にお客さまの「豊かさ」提案に向けた魅力ある店舗づくりと構造改革の推進で収益確保に取り組んでいく」と話している。