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売上高は25・5%減の90億円で減収減益 コーセーアールイー1月期決算


完成物件引き渡しの遅れで

マンション開発業の㈱コーセーアールイー(福岡市中央区赤坂1丁目、諸藤敏一社長)の2020年1月期連結決算は、売上高が前年同期比25・5%減の90億5506万円、経常利益が同58・3%減の6億4354万円で、2年連続の減収減益だった。当期純利益は58・2%減の4億2565万円。
昨年末に発覚した連結子会社によるマンション販売のローン申請書類書き換えで、完成物件の引き渡しが来期にずれ込んだことが収入と利益の減少につながった。
事業別で見ると、ファミリーマンション事業は、東京都で1棟、福岡県内で2棟が完成したものの、書類書き換えの影響で、計87戸(前年比84戸減)を引き渡し、売上高が前期比45・6%減の27億7710万円、セグメント損失は2996万円(前期は7億1284万円の黒字)。資産運用型マンション販売事業は新築、中古物件合わせて前期比21戸減の301戸を引き渡し、売上高が13・1%減の47億9875万円、セグメント利益が19・5%減の5億8185万円。不動産賃貸管理事業は、資産運用型マンションの完成引き渡しに伴い管理戸数が前期比246戸増の3443戸と賃貸管理収入が増加し、売上高が9・7%増の4億1239万円、セグメント利益が15・7%増の1億6316万円。マンション管理、保守や点検、工事請負業のビルメンテナンス事業は、売上高が6・2%増の2億2万円、セグメント利益は1・9%減の1671万円。不動産仲介業などそのほかの事業は、売上高が9・3%減の8億6678万円、利益が23・2%減の1億9418万円だった。
2021年1月期は、遅れていた完成物件の引き渡しなどを進め、売上高が2・7%増の93億円、経常利益が1・3%増の6億5200万円の増収増益を予想している。同社では「不祥事の再発防止策を早期に作成、実施するとともに、コンプライアンスを徹底し、グループ一丸で信頼の回復に尽くしたい」と話している。

2020年3月24日発行