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売上高は25・2%増の180億4600万円 日本乾溜工業9月期


週刊経済2021年11月30日発行

大型工事完工で

交通安全施設、法面工事施工の日本乾溜工業㈱(福岡市東区馬出1丁目、伊東幸夫社長)の2021年9月期連結決算は売上高が前期比25・2%増の180億4600万円、経常利益が同45・8%増の13億9千万円で増収増益だった。
主力の建設事業は東九州自動車関連の大型工事の完成に加え、新規連結子会社の㈱ニチボー(同市博多区)の業績が好調に推移し完成工事高は前期を上回った。また、関連資材の販売についても港湾の防風柵や道路など盛土補強材、橋梁補修などのメンテナンス資材の販売が増加し、同事業売上高は同23・6%増の145億8500万円。  防災安全事業は、労働安全衛生法の改正に伴い安全衛生保護具の販売が増え、備蓄用や新型コロナウイルス感染症対策の資機材、また鳥インフルエンザ対策用品の販売が堅調で同35・6%増の29億6800万円。
化学品事業はタイヤ需要の持ち直しでゴム加硫剤(不溶性硫黄)の販売が伸び売上高は同18・7%増の4億9200万円。
今期は前期完成した高規格道路の開通工事などの大型工事が見込めないことに加え労働安全衛生法改正に伴った安全衛生保護具の販売が一段落し、売上高は前期比11・3%減の160億円、経常利益は同51・8%減の6億7千万円で減収減益を見込んでいる。