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売上高は24・5%増の368億円 九州リースサービス
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週刊経済2023年6月6日発行号
営業利益54億7700万円は過去最高益
総合金融サービスを展開する㈱九州リースサービス(福岡市博多区博多駅前4丁目、礒山誠二社長)の2023年3月期連結決算は、売上高が前年同期比24・5%増の368億700万円、経常利益が64・4%増の54億2200万円の増収増益だった。単体では売上高が262億3200万円(6・3%減)、経常利益が45億1500万円(51・2%増)の減収増益だった。
売上高をセグメント別に見ると、リース・割賦事業は商業用設備などを中心に新規取扱高が好調に推移したことに加え、営業資産の入れ替えに伴う賃貸資産(航空機)の売却などから224億3300万円(29・8%増)に。ファイナンス事業は16億2100万円(2・7%減)。不動産事業は大口の不動産販売収入を計上したことなどにより112億1600万円(22・3%増)。フィービジネス事業は4億3800万円(9・9%増)。環境ソリューション事業は前期に取得した太陽光発電所の収益貢献により10億6400万円(6・3%増)だった。各セグメントとも概ね好調に推移した。
利益面では営業利益(68・5%増、54億7700万円)は過去最高益となり、経常利益も堅調だった。さらに公開買付への応募に伴う㈱シノケングループの株式売却益を特別利益に計上したことなどから親会社株主に帰属する当期純利益も58億6200万円(175・5%増)と大きく伸びた。このほか、中期経営計画「共創2024 ~ Challenge for the Future ~」において環境関連分野への取り組みを強化する方針を掲げ、同分野のリース・割賦資産および販売用不動産の取得に注力した結果、営業資産残高は69億7500万円増えて1632億5600万円(4・5%増)となった。
今期は、前期のリース資産の売却や株式売却による反動減から、連結で売上高が320億円(13・1%減)、経常利益が40億円(26・2%減)の減収減益を見込んでいる。