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売上高は23%減の505億3400万円 井筒屋2月期連結


週刊経済2021年6月15日発行

臨時休業や時短営業響き

百貨店運営の㈱井筒屋(北九州市小倉北区船場町、影山英雄社長)の21年2月期連結決算は、売上高は前期比23・6%減の505億3400万円、経常収益は1億6500万円の赤字だった。
新型コロナ感染拡大の影響で臨時休業や営業時間の短縮を余儀なくされたほか、大型催事の中止に伴う集客減、インバウンド需要の激減など厳しい商況に直面。大幅減収・経常赤字化という業績につながった。店舗戦略では、フロアを3層に縮小して営業していた黒崎店を昨年8月に閉店したほか、小倉駅、大牟田のサテライトショップを閉店。店舗における感染対策を徹底する一方で、オンラインによるリモート接客や、行政と連携してオンラインシステムを活用した市内配送サービス「デリバリー北九州」などの新たな取り組みに着手している。また、経常赤字となったものの、繰延税金資産の回収可能性を見直し、最終利益は前期比72・8%減の1億1100万円と最終黒字を確保している。
今期の業績予想では、売上高は前期比2・9%増の520億円、経常利益は3億円の増収・黒字化を見込む。また、現在は日本基準の会計を取り入れているが、近い将来にはIFRSの適用も対応してくとしている。