NEWS

売上高は166億2千万円 岩田屋三越中間期


週刊経済2022年12月27日発行

3年ぶりに黒字転換

㈱岩田屋三越(福岡市中央区天神2丁目、伊倉秀彦社長)の2023年3月期中間決算は売上高が166億2千万円(会計基準変更前では19・6%増の497億1600万円)、経常損益が8億1400万円(前年同期は8億2100万円の赤字)だった。
純損益が5億9200万円の黒字(前年同期は8億3300万円の赤字)。時計や宝飾品、高級ブランド販売など売り上げが好調だったのに加え、デジタル化を中心とした販管費の抑制、業務の内製化など構造改革を進め、中間期としては3年ぶりの最終黒字。前年同期に8億3200万円の赤字だった営業損益が8億2千万円の黒字になるなど利益面が大幅に改善した。
通期売上高は361億2500万円、経常利益が20億2400万円の増収増益を見込んでいる。伊倉社長は本誌「ふくおか経済」新年号のインタビューで「経済環境は物価高の問題が国内消費に水を差しているが、かたや円安が手伝ってインバウンド需要の消費力が上がり、全体をみると世の中のバランスはとれている。来年は観光需要回復など消費選択肢が増え、国内消費も分散される中、百貨店も厳しい環境が続くだろう。どのようにバランスが変わるか予測できないので今立てている戦略を実行する」と話している。