NEWS

売上高は12・7%増の166億円で増収増益 南陽中間決算


週刊経済2021年11月16日発行

収益とも2桁台の伸び

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の21年4~9月の中間連結決算は、売上高が前期比12・7%増の166億5100万円、経常利益が同66・4%増の13億1200万円となった。
営業利益は同61・9%増の11億5600万円、純利益は同68・3%増の8億6800万円。建設機械事業では熊本地区を中心に発生した令和2年7月豪雨の復旧工事が本格化したものの、工事現場でのオペレーター人材の不足や部品不足に伴う建設機械の長納期化の影響が顕著になるなか、販売部門では先行手配で建設機械の在庫を確保し、ニーズに応えられる体制を整備。利益率の高い商品の販売強化にも努めた。また、レンタル部門では災害復旧工事に対応するためレンタル機械の設備投資を実施するとともに民需、官需の取り込みにも注力した。この結果、売上高は同11・8%増の63億6400万円で、セグメント利益は同50・7%増の7億100万円となった。
産業機器事業では新型コロナウイルス感染拡大に伴う海外のロックダウンなどの影響からサプライチェーンが停滞した一方で、半導体、自動車、ロボット関連などの業界では投資マインドが回復して好調に推移。緊急事態宣言下で対面での営業活動には制限があったものの、好調なロボット関連や半導体関連の市場を中心に提案営業を強化するとともに、新商品の拡販にも努めた。この結果、売上高は同14・2%増の100億7400万円、セグメント利益は同68・3%増の7億2100万円と伸びた。
砕石事業では規模にかかわらず案件を着実に取り込むとともに公共工事では護岸工事などの受注獲得に努めたが、全体の取引量が減少したことに加えて生産設備機械の稼働トラブルで生産効率が下がった。この結果、売上高は同17・9%減の2億1100万円。前年同期のセグメント利益は4700万円を計上したが、800万円のセグメント損失となった。
通期では売上高が前年比8%増の350億円、経常利益が同22・1%増の25億円を見込んでいる。