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売上高は11・9%減の2065億4900万円 ナフコ3月期


週刊経済2022年6月21日発行

巣ごもり特需の反動減で

ホームセンターと家具のコンビネーションストアを中心に展開する㈱ナフコ(北九州市小倉北区魚町2丁目、石田卓巳社長)の3月期決算は、売上高が前期比11・9%減の2065億4900万円、経常利益は33・5%減の125億7200万円で減収減益となった。当期から「収益基準に関する会計基準」を適用しており、前期比は単純比較となっている(以下同)。
当期は新規出店が4店、増床2店、改装2店、閉鎖2店で店舗数は増加したが、前期の新型コロナに伴う巣ごもり需要の反動で生活用品や、前年の定額給付金で伸びた高額家具などが伸び悩み、営業利益も34・1%減の120億200万円、当期純利益も31・9%減の79億6100万円となった。
また会計基準の変更によって、当期の売上高は71億7600万円減少、売上原価は45億8600万円減少、売上総利益(粗利)は25億9000万円減少、営業収入は3億2800万円増加、販管費は22億1500万円減少、営業利益、経常利益、税引前当期純利益はそれぞれ4600万円減少したという。
部門別の業績は、主力の「資材・DIY・園芸用品」は売上高9・5%減の951億2300万円、売上総利益9・8%減の341億9800万円、「生活用品」は売上高16・4%減の520億300万円、売上総利益15・9%減の152億8300万円、「家具・ホームファッション用品」は売上高12・7%減の414億8500万円、売上総利益9・1%減の169億9700万円、「その他」は、売上高9・2%減の179億3600万円、売上総利益は10・7%減の53億3000万円だった。
今期は3店舗の新規出店、数店舗の増床・改装を予定。売上高は0・8%増の2081億円、営業利益は6・6%増の128億円、経常利益は5・0%増の132億円、当期純利益は0・5%増の80億円を見込んでいる。なお今期初頭の売上高は、4月が前年同期比2・5%減、5月は5・1%減で推移したが、6月は10日現在で9・3%増と前年を上回っている。同社の小林数臣経理部長は「コロナ警報の解除もあり、人の動きが回復してきている感がある。園芸、グリーンに加え、アウトドア関連が伸びてきており、今後はガソリン高騰で自転車、夏の季節商品としては省エネモデルの産業扇やサーキュレーター、買い替え需要が予測されているエアコンなどの伸びを期待している」と話している。