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売上高は11・7%増の236億5600万円 リックス中間期
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週刊経済2023年11月28日発行号
経常利益17・1%増で増収増益
機械商社のリックス㈱(福岡市博多区山王1丁目、安井卓社長)の2023年9月中間期連結決算は、売上高が前年同期比11・7%増の236億5600万円、経常利益が同17・1%増の20億3100万円で増収増益だった。
営業利益は同24・3%増の17億5700万円、純利益は同20・7%増の14億1900万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が同16・1%増の69億300万円。整備部門への営業活動に注力し、既存設備の更新や増設案件の受注、保全分野への深耕による大型案件の受注などにより、売り上げが増加した。
自動車業界向けの売上高は同14・7%増の45億7600万円。国内および海外工場の電池製造部門への部材販売や、省エネ化案件として機械加工工程へのインバータ類の販売などが受注増に寄与した。電子・半導体業界向けは同3・6%増の33億8000万円。長納期化していた半導体製造装置各種部材や精密洗浄装置類の販売が増加した。
ゴム・タイヤ業界向けの売上高は同54・4%増の19億1900万円だった。前期に続き開発案件のフォローや新規案件、設備投資に関わる営業活動に注力した結果、バルブ・タイヤ関連機器の販売が国内外問わず好調だったことや、装置部品更新案件の受注などにより売り上げが増えた。工作機械業界向けの売上高は、同12・3%増の13億6100万円。クーラント装置メーカー向けにポンプ類の販売が増えたほか、工作機械メーカー向けのクーラント浄化システム受注などで売り上げが増加した。
高機能材業界向けの売上高は同8・4%減の10億500万円。原料工程向け移送設備案件の受注などがあったものの、全体としては前年同期実績には及ばなかった。環境業界向けの売上高は同14・5%減の9億8100万円。焼却施設設備におけるグループ会社オリジナル品の更新やメンテナンス案件を受注したが、前年同期に発生した特需が今期になく売り上げは減少した。紙パルプ業界向けの売上高は同17・3%増の4億4300万円。特にボイラー関連機器やバルブ類の販売が伸びた。
通期は売上高が前年同月比5%増の475億円、経常利益は同3%増38億6000万円、営業利益は同7%増の35億6000万円を見込んでいる。