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売上高は11・7%増の185億円で増収増益 南陽中間期


週刊経済2022年11月15日発行

経常利益は9・6%増の14億円

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の22年4~9月の中間連結決算は、売上高が前期比1Ⅰ・7%増の185億9300万円、経常利益が9・6%増の14億3800万円となった。
営業利益は8・8%増の12億5700万円、純利益は5・2%増の9億1300万円。建設機械事業では部品不足に伴う長納期化の影響を受ける一方、熊本地区を中心に災害復旧工事需要が継続するなか、販売部門では即納可能な商品を中心に提案営業を強化するとともに、ICT設備をはじめとした新商品の拡販や既存顧客の深耕にも注力した。また、レンタル部門ではサービス体制の強化に向けてレンタル機械の設備投資を実施するとともに、民需、官需の取り込みにも努めた。この結果、売上高は同9・1%増の69億4400万円で、セグメント利益は同26・2%増の8億8500万円となった。
産業機器事業では部品不足の影響を受けながらも、一部の業界では積極的な設備投資が継続するなか、好調な半導体関連の市場を中心に提案営業を強化するとともに、メーカーと共同開発した商品の拡販や新規顧客の開拓にも注力した。この結果、売上高は同13・4%増の114億2600万円となったものの、セグメント利益はM&Aに係る取得関連費用を計上したことなどで同9・4%減の6億5400万円となった。
砕石事業では展開する地域で継続して域外の災害復旧工事に予算が優先されたため、通常の公共工事向け需要は低調に推移した一方で、民間工事向け需要については回復の兆しが見え始めた。こうしたなか、ニーズに合わせた砕石類、再生材の生産に注力するとともに、中小規模の公共・民間工事の受注獲得にも努めた。この結果、売上高は同5・7%増の2億2300万円。前年同期には800万円の損失を計上したが、セグメント利益は800万円となった。
通期では売上高が前年比12%増の390億円、経常利益が同9%増の29億円を見込んでいる。