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売上高は10・7%増の128億2200万円 正興電機製作所中間期


週刊経済2022年8月17日発行

電力・情報部門が堅調

電力会社や官公庁向け情報制御システム製作・販売の㈱正興電機製作所(福岡市博多区東光2丁目、添田英俊社長)の2022年12月期連結中間決算は、売上高が前年同期比10・7%増の122億2200万円、経常利益は同12・3%増の8億1800万円で増収増益となった。
セグメント別に見ると、電力部門は情報制御システムや水力発電所向けシステム、配電機器などが堅調に推移したことにより、売上高は16・3%増の37億6800万円、セグメント利益は13・1%増の3億6600万円。環境エネルギー部門は、電子部品など材料の入荷遅れに伴い生産が落ち込み、中国においても新型コロナウイルス感染症の影響で生産活動が停滞したことにより、売上高は3・4%減の49億900万円、セグメント利益は53・7%減の1億100万円となった。情報部門は国内の一般企業向けシステム開発や港湾分野などのサービス事業に加え、フィリピンでの日系企業向けシステム開発が堅調に推移し、売上高は1・8%増の6億800万円、セグメント利益は42・9%増の9500万円。サービス部門は太陽光発電設備関連製品の大口案件により、売上高は同42・5%増の25億3千万円だったが、利益率が低かったことなどにより、セグメント利益は同97・3%減の200万円となった。その他の部門では制御機器関連製品の売り上げ増加や、発電所及び変電所向け工事案件が堅調だったことで、売上高は13・3%増の10億400万円、セグメント利益は1億3400万円(前年同期はセグメント損失1千万円)だった。
通期は売上高が前年同期比22・0%増の300億円、経常利益は33・1%増の20億5千万円の増収増益を見込んでいる。