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売上高は1%増の1142億円  ミスターマックス    上場後で初の赤字に


 大手ディスカウントストア・株式会社ミスターマックス(福岡市東区松田1丁目、平野能章社長)の2015年3月期決算は、売上高が前年同期比1・0%増の1142億6200万円、経常損失が7億8300万円で増収減益だった。上場後では初の赤字決算。
 事業年度内に福岡県内3店舗と佐賀県内2店舗の計6店舗を新規出店したほか、近年急激に増加している訪日外国人観光客を取り込むために九州内の6店舗が免税販売対応店舗となった。これら新店効果と下半期以降の日用消耗品を中心とした売り上げが好調だった。部門別に見ると、日配品や加工食品が好調な食品部門、スポーツ用品や収納用品が好調な住生活部門が売り上げを伸ばしたものの、消費税増税の駆け込み需要の反動や夏季天候不順の影響を受けた家電部門、HBC(健康・化粧品)などが売り上げを落とし、営業収益(売上高)は微増となった。収益面では、第4四半期に不回転商品在庫の評価損約7億円を計上したほか、5店舗開店伴う経費の増加などから経常損失が7億8300万円(前期は7億1800万円の利益)となった。
 同社では「今回の一連の損失処理は、将来の成長に向けた布石として財務体質を身軽にし、将来の収益低下リスクを低減させる目的で実施した」と話している。次期は新規出店の計画はないが、売上高が1158億円、経常利益が5億2000万円の増収増益を見込んでいる。