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売上高は1・9%増の191億4500万円  大石産業3月期


経常は25・7%増の11億8700万円

産業用包装資材メーカーの大石産業㈱(北九州市八幡東区桃園2丁目、大久保則夫社長)の2020年3月期連結決算は、売上高が前期比1・9%増の191億4500万円、経常利益が同25・7%増の11億8700万円で増収増益だった。
売上高はフィルム製品、海外重包装袋が減収となったが、昨年5月に子会社化した柳沢製袋の重包装袋の売り上げに加え、樹脂成型品が順調に推移したことで全体では増収。利益面は緩衝機能材事業におけるパルプモウルド製品のコストダウン効果や段ボール部門の収益改善などが寄与。また、包装機能材事業で海外における重包装袋部門の収益改善が進んだことから増益となった。営業利益は同31・3%増の9億9700万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同43・4%増の8億2700万円でいずれも二ケタ増となった。
事業別では、緩衝機能材事業は売上高が同3・1%増の87億2200万円、セグメント利益が同37・3%増の9億6200万円、包装機能材事業は売上高が同1・6%増の99億2000万円、セグメント利益が同3・1%増の9億1700万円、その他は売上高が同10・1%減の5億100万円、セグメント利益が同10・5%増の5200万円。
今期は売上高が前期比6・0%増の203億円、営業利益が同4・8%増の10億4500万円、経常利益が同5・2%増の12億5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0・8%増の8億3500万円を見込んでいる。なお、新型コロナウイルス感染拡大による業績への影響については、現時点で合理的な算定が困難であることから、業績予想に織り込んでいない。

2020年6月9日発行